16年の思い
プロフィールにも書いてありますが、シンを迎える3年前ほどに
ご近所で保護した生後5か月ぐらいのミックス犬を数日飼っていたことがありました。

でも譲り受けた翌日に私が腹膜炎になり発熱。
緊急入院して、退院の見通しもたたず。

当時はダンナは超過酷な勤務の日々で、その子は、いきなり
早朝から深夜まで独りぼっち。早朝5時と深夜11時の散歩。
(当初、外飼い)お留守番の間にウッドデッキでウンチしちゃうので
それをダンナが水で洗い流すと凍ってしまうというぐらい寒い時期。
 
きっと寒かったろうし、おなかも空いていただろうし、寂しかっただろうし。。。。
今でもその状況を想像すると、とても悲しくなります。

…で、退院のめどもたたないし、毎日その子がかわいそうだし
私が飼いたい!と言い出したのに、全部ダンナにまかせてしまったし、
退院しても私が元気にお散歩に出られのか?
などと不安になり、、、、


無理なお願いを承知で、一度保護してくれたお家に戻し
他の飼い主さんを見つけてもらうことにしました。
(入院先の病院から電話したのを今でも覚えています。)

退院後、お詫びを兼ねてご挨拶に行ったっきり
そのお家の方とは会うこともなく16年が経ちました。



実はシンとお散歩している時に(あちらもお散歩)年に1度ぐらいの頻度で
会ったことはあるのですが、いつも頭を下げる挨拶程度。
(たぶん私とは、理解しておらず)

本当は、ずーーーーっと声をかけたくて。
あの子はその後、どうしたのかな。。。と聞きたくて16年も経ちました。

そして、その機会は突然やってきました。

この日、散歩の出始めてに会い、「こんにちは〜」と挨拶のみ。
歩きながら、やっぱり声をかければよかった、、、と悶々とし。
「もしも!帰りにも会ったら 絶対に声をかけよう!」と決意したら、会いました。ダッシュ

きっとこの日は、そういう流れに決まっていたのかな〜?笑

勇気をもって、そのご夫婦に声をかけると、16年前の事を思い出してもらえ
あの子は無事によい飼い主さんに、もらわれたと
聞くことができました。よかったーーーー。

でもね。16年もの間、こうして声をかけたかったのには
もう1つ理由がありました。

たぶん、勝手な想像だけれど、、、

誤解されていないかもしれないけど。

誤解されているかも…に対しての、いいわけをしたかったのです。

一度譲ってもらった子を返したのは、決して
「飼ってはみたけど、大変だったから、やーーめた!」ってわけではないと。

本当は飼いたくて、かわいがりたかったということを
理解してもらいたかったのかな〜?と。

シンと一緒にいるところを見せて、13歳でもとってもかわいいです〜と。
そんな事を伝えたかったのかな〜?なんて。



 実際にその子、うちに来る前に他のお家にもらわれ
「思ったより大変だったから、やっぱり返す」という形で戻されていたので。。。 
 



シンを見て、かわいい〜と言ってくれたご夫婦に
あの時の事をもう一度、ちゃんとお詫びして。
ナッツと名付けたあの子の、その後を聞けて。
そして釈明?できて。笑

16年の胸のつかえが、やっと降りた気がしました。
そんな夕暮れ時の散歩でした。



あっ、でもナッツとの別れがあったからこそ、シンと出会えたんだよね。
そう考えると、ナッツにも感謝だね。























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