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それはちょうど 2日目のおひるごはんを食べた後の事でした。
私がシンを見ると目のところ。ちょうど瞼のあたりに
何かついているような?よく見ると







マダニですっ!



ハプニングとはマダニだったのです。

やっだーー!と手で払いのけましたが 全く取れる気配なし。
うっそーーー!もしかして すでに食いついている????




そうとなれば 真剣に取らなくてはいけません。でも見ればみるほど
まつげの生え際に食いついているし〜〜〜。シンは私が目の所を
何かしようとしているので 嫌がってものすごいムキー顔をしていました。
だけど 躊躇してなんていられません。私も気持も悪かったですが
『シン!我慢っ!』と じっとさせ、必死に爪で
マダニの根元から 引っ張ってみました。

シンも 相当我慢していて偉いな〜と思うほど。。。。
でも、、、全然取れないのです(泣)






ちなみに 実は キャンプでマダニがつくのは これで2回目です。
1回目は初めて行ったキャンプから1週間ほどたったある日 
シンをなでなでしていて 脇のところに何か固まりがあり、イボ?と
思ってみたら すでに血を吸って大きくなった
(豆まきの大豆ぐらいになってました)マダニだったのです。

その当時、マダニに食いつかれたら 簡単に引っ張っては
いけない事は知っていました。

マダニはくちばしを宿主に突き刺した後、
それをセメントのように固め、簡単には
離れないようにしています。
なので、それを知らずに取ってしまうと
くちばしだけが ワンコに残ってしまい
化膿してしまう場合があるからで
す。



なのでその時はHPで取り方をよぉ〜く調べ、
私がシンを抑えて、ダンナがピンセットを使って取りました。




ただ、今回は本当にまつ毛の生えているような 目の際。
持参した「とげ抜き」を 使ったとしても もしもシンが
動いて眼球に傷をつけてしまっては 大変です。

とにかく 容易には取れないほど マダニが食いついている事が
わかった私たちは なんだかこの日の天気のように どよよぉぉ〜んと
落ち込みました。ちなみに フロントラインをしたのは5日前。
フロントラインをしていれば ダニから起こりうる病気には
ならないらしいですが、血を吸われ、更にダニの唾液がシンの
体の中に注入されているかと思うと このままキャンプから帰るまで
ほっておくなんて 考えられません〜。ましてはどんどん大きくなる?し。

結局2時間ほど 色々試し、考えた結果、動物病院に行こう!となりました。
ちなみにキャンプ場でもワンコを飼っているので 早速戻って
聞いてみると親切な管理人さんは、明日(5月2日 唯一の平日)やっているか、
その場で電話をして聞いてくれたのです。
そうしたら 今日も夜7時までやっているとか!

速効 病院に行きました。車で15分!近いっ!









さて、こっからが また大変でした。
まずは 最近のシンは 柴らしい柴・・・・と言えば聞こえがいいですが
人見知りをします。特に私より年上らしき女性が苦手。

病院 入ったら。。。

あちゃーーーーっ。

先生ってばそのシンの苦手な部類の方でした〜。

いつものN先生の時はおとなしく お利口なんだけどな〜。
その先生が優しい声で『シンちゃ〜ん♪』と手の甲の匂いを嗅がせようとしたら



ヴーーーーーー



でした。。。。とほほ。




先生 『口輪しなきゃだめそうよね〜』

私 『そうですね〜』


先生 『口輪した事ある?』

私 『ないです〜』

先生 『飼い主さんできるかな〜?』




え゛っ!私かいっ!?




私 『できるかな〜?』『洋服も 着させてくれないぐらいだから〜』

先生 『でも 私より 飼い主さんの方がさせてくれると思うよ〜』

二人で なんだか押しつけ合っているみたいで 笑えました。

シンはカチコチに緊張している感じです。
結局私が口輪を そぉーーっとマズルに被せたら

ん???


無抵抗にそのまま口輪、されました!
どうやら シンは口輪がどういうものか 理解不能だったようです〜(爆)

それからは先生 素早かったですよ〜。カチカチカチっ!と
バックベルトを止め、シンはがっしり口輪をはめられました。










さて、ここからが本番です。まずは綿棒にフロントラインを染みこませ
私がシンの体を押さえ フロンラインが目に入らないように
更に瞼をびーーーっとひっぱりあげました。

先生はフロントラインをつけます。

そしたらダニの足が動きましたーーーーっ!



話しが戻りますが、最初に問診をした時点で、もしかして私が爪で
取ろうとした時 ダニをつぶしてしまったかも…との事でした。
(先生いわく、何もしないで連れてくるのが一番いいとの事。)
なので まずはダニが生きているのかが?問題でした。

でも フロントラインをつけたら もがき苦しむという事は
生きているという証拠。


先生っ!ダニ 生きてますっ!


先生 『そう!?生きてる!?奥さん 目 いいね〜♪』

(なんだか 漫才やってるみたい)




結局 この後 時間をおいて、2回マダニに フロントラインを
付けました。シンは無言でしたが かなり体はこわばっていたはず。

そして、ダニが弱ったと思われる頃を見計らって
先生がピンセットで 引っ張りました。





ふにょーーーーー!



取れないーーーーーっ!



ふにょーーーーー!






この時点で かなり瞼は引っ張られてました。。。。

その時 突然次の患者ワンコと飼い主さんが入ってきました。

ここは 田舎だからでしょうか?待合室も受付もなく ドアを開けたら
いきなり診察室です。いつもだったら 中で順番を待つようなので
緊迫している最中飼い主さんは『ここで 待ってていっかな?』と。
そしたらシンは う゛ーーーーー!
先生も私もシンも必死!



先生のお答えは。。。


『ちょっと 悪いけど外で待ってて!』

外 雨降ってました。。。(笑)



さて、先生 ここで1度、引っ張るのを諦めかけました。
フロントラインも付けたし、このままにすれば、いずれダニは死ぬし
その場合は自分からぽろっと取れると。。。

え゛ーーーだけど 私としては ここまで頑張ったんだから
取りたいよぉーーー。

私 『えっ!先生 もう少しで取れそうでしたよ〜』

『もっかい やってみてください〜〜』

先生『そう?取れそうだった?』

私はシンを抑えていたので 実際には引っ張っていませんでしたが
童話の「大きなカブ」のみたいに気持ち的には私もマダニをピンセットで
一緒に引っ張っている気分でした。


ふにょーーーーー!



ズボッ!

(音はしませんでしたが そんな感覚でした) 





取れたぁぁぁぁぁーーーーー!



それはそれは、先生も私も大きな達成感を味わえた気分です。


なんか爽快〜〜。

ありがとうございました〜〜〜!







シン頑張ったね〜〜 お利口だったよぉ〜。
そして、すぐにシンの口輪をはずしてあげました。


そしたら びっくり〜〜〜〜!
シンってば診察台から私に飛びついて しがみついてきたのです。
まるで『え゛ーーん 怖かったよぉーー』

『こんな所から 早く帰ろうよぉ〜』という感じで。いや〜
ダニが取れた安心感と シンのかわいさ。
とにかく嬉しかったです〜〜〜。これで夕食も思う存分食べれるわぁ〜。

ただシンのマズルには しっかり口輪の跡が残ってましたが(笑)







いや〜ハプニングというか、本当に私達的には大変な出来事でした。

ちなみに そこの先生が言うにはフロントラインのメーカーさんは
首筋だけだと頭としっぽの方までは 薬が行き届かない場合があるので
頭やしっぽの付け根にも 薬を分けて垂らした方が良いという事でした。

シンも今度からキャンプに行くときは頭にも付けたいと思います。

しかし、、、、料金は3.800円なり〜〜。

キャンプ もう1泊できそうですわっっ(爆)




<余談>
マダニは山の草むらに多くいるそうで、春〜夏にかけて
数が増えるそうです。


前回のキャンプでダニがついてから 家での散歩後は
必ずブラッシングをしていましたが、キャンプにくると
ついつい外にいる時間の方が長いので そのままになりがち。

なのでこの日から、キャンプ場で散歩した後はプラッシング。
そしてテントサイトにいる時は なるべく車の中(ハッチを開けて)に
いさせるようにしました。フロントラインをしていても
やっぱりこちらが気を付けてあげるしかないので〜。



それともう1つ。 フロントラインをしていれば ダニは時間をかけて
弱ってくるらしいです。今回 こんなにもダニが食いついて離れないのを見て
前回ダンナがピンセットで取った時は割と簡単に取れたので もしかして
あの時は もう弱っていたダニだったのかな〜?と思いました。

首都圏で、ダニが付くことはあまりないとは思いますが
山地方に住む方。そして山登り、キャンプに行かれる方は ぜひぜひ
マダニに気を付けてください。


ちなみに フロントラインスプレーという、生後2日から使用できるものが
あります。それを行きつけの動物病院で購入したので これから
キャンプに行くときは 頭とお尻、脇など 毛の少ない場所
(フロントラインの届かない所、ダニが食いつきやすい所)だけ
このスプレーをかけて行こうと思います。





長いこと読んでいただき ありがとうございました。

 

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