パルボウィルスによる 急性伝染病で1978年にアメリカで発見され その後世界中に広まりました。
母犬譲りの免疫のない子犬がかかる心筋型と、激しい嘔吐や下痢を主な症状とする腸炎型があり、
腸炎型の方が一般的です。シンも腸炎型でした。
腸炎の場合でも徴候も示さないで突然死することがあり、3カ月齢以下の幼犬では重篤な症状を起こしやすくなるそうです。
【潜伏期間】
ウィルス量やウィルスの抗原型により、潜伏期間や症状の程度が異なると言われています。
【症状】
突発的に発熱、元気食欲がなくなり 激しい嘔吐、下痢をします。
下痢は通常水様で 重度になるとトマトジュースの様な血様になり 独特の臭いも。
また嘔吐の場合、水を飲んでも吐いてしまいます。
白血球の減少に伴い免疫力の低下による二次感染を引き起こす事も。
【診断】
犬パルボウィルス抗原検査で(検便)動物病院でも簡単に検査し、結果を聞く事ができます。
【治療】
・脱水対策のために、点滴。
・止瀉薬と制吐剤の投与。
・抗生物質の投与。
(白血球の減少による二次感染を防止するため)
・最近は猫のインターフェロンによる治療が高い成果を見せているそうです。
シンの場合 点滴、止瀉薬と制吐剤の投与、抗生物質の投与の3つはパルボとわかる前から
行われていました。
【予防】
ワクチン投与で予防できます。他のワクチンは年1回ですが パルボの場合
(シンの場合だけかな?)半年後にパルボだけ単独で注射した方がいい…と言われました。
犬は下痢、嘔吐はよくある症状で 早期発見を見逃しがちになってしまいます。
あまり神経質になる事もないと思いますが、パルボウィルスやジステンパーなど怖い病気が
身近にあるという事を心にとめておく事だけでもよいのではないでしょうか。
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