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パルボとの闘い



2003/4/7 Mon       吐き気と下痢の始まり Fine&cloudy

今日は朝からまたまたウンチまみれ…いつもの様に手足を洗う。でもなんだかその後元気がない 様子を見ていると吐き始めた!昨日夜、寝る前に吐いたけど やっぱり具合悪いのかな…。ウンチの片づけをしていたら 昨日の夜中も吐いたみたいで 嘔吐したものがサークルの隅にあった。吐いても、吐いても胃液ばかりで とっても苦しそうだし時間がたつにつれて ますます元気がない感じがする。心配だから今日は仕事を休ませてもらう事にした。朝の食事で食欲を見てみよう、ペットショップからは 具合が悪くなった場合、とにかく連絡を早くください…との事だったので 食欲を見てその様子で電話しようと思った。

ご飯をあげてみた。いつもだったら喜んで食べるのに全くと言っていいほど口にもしないし 水さえ飲もうとしない。ダメだ…やっぱり具合悪いんだ・・・。すぐにショップに連絡すると、紹介する動物病院に行った方がいい…と言われる。紹介された病院は全然知らない住所だ。行き方は地図で探して行くしかない、時間もたぶん30分以上かかると思う。本当はショップには連絡だけして すでにかかりつけにしようと思って目星をつけていた近くの病院に行こうと思っていたけれど ショップには『子犬の事がよくわかる先生の方がいいから 紹介した所に行った方がいい』と言われ 納得。急いで地図を見て 出かける準備をした。シン大丈夫?頑張って病院行こうね。

動物病院には30分ちょうどぐらいに着いた。 すでにショップと連絡がついていた様子。まずは深爪させて爪から血液をとり 血糖値を計ると血糖値は異常なし。『もしかしたら「パルボウィルス」かもしれないけれど 下痢はしていないので、たぶん子犬によくある一過性のものだと思います。とりあえず今日は点滴と吐き気止めと抗生物質を注射するので帰って様子を見て また明日早い時間にみせてください』…と言われ飲み薬ももらって 帰る。初診料は紹介…という事で、サービスしてくれて、3,250円だった。思ったより 安くてホッとした。でもいくらお金がかかってもいいから シンには元気になってほしい。

帰りの車の中もゲージの中でぐったり。帰ったらなんと下痢をした…。吐き気止めをしてもらったにもかかわらず まだ胃液だけを吐いているし しばらくすると今度は殆ど水みたいな下痢になる。パルボウィルスの事をネットで検索すると 「子犬がかかったら 殆ど助からない」とか「助からない可能性の方が多い」とか 怖い事ばかり書いてある。下痢が始まったので ますます心配になり先生に電話したところ『今日はやるだけの治療をしました また来てもストレスになるだけなので、また明日朝早くに見せてください』と。どうか神さま、シンが元気になります様に。




生後58日目





2003/4/8 Tuesday      パルボと言われて… Rain

病院へ行くと とにかくパルボの検査をしてほしい…とペットショップからの依頼があったとの事、すぐにパルボの検査をする。その後、日中は病院の方で治療をしながら様子をみたい…という事でシンを預ける事になった。なので本当は仕事は休みの日だったけれど 昨日急遽休んだ分、今日出ることにした。

結果が出る時間に おそるおそる電話をかけると、
結果は「パルボ擬陽性」・・・・。パルボの疑いのある数値が出たとの事。やっぱりパルボだったんだ…。でもまだ血便が出ていないし、ワクチンも打っているから 軽い症状で済むんだ!きっと大丈夫!絶対にそう!シンは助かるんだよ!そう心の中で思っていた。夜迎えに行くと 今日は割と元気だったし、点滴ももう終わるから今日の所は帰りましょうか?と言われた。ヤッター!!!帰れるんだ!やっぱり軽かったのかな〜?

帰宅するとペットショップから 何度も留守電が入っていた。電話をかけるとすでに 「パルボ」という事は病院から連絡が行っていた様で 「申し訳なかったです…」との言葉。感染源はショップなのか ブリーダーなのか はたまた 我が家なのか…出所はわからない。なので私も攻める事はできないし…。すると『パルボだったという事で、治療費は全てこちらで持ちますので…』と言ってくれる。お金のことは何も思っていなかったけど そう言ってもらうと誠意が見えて 少し安心した。、ネットでパルボの事を検索すると ひどい所だと 具合の悪い犬をショップに戻してください…と連れてこさせ、実は病院には連れて行かず 死にました…という所や、治療費の事を請求すると 逆ギレされた人、獣医さんとグルで「パルボウィルス」だという事を隠し、違う病気で死にました…という所など 色々あるらしい。それを思うと シンの事で頭がいっぱいな時に、ショップとの無駄なやりとりする労力を使わなくてもいいし、へんな憤りもストレスも感じずに済む。それだけでもよかった。

病院では 家に帰っても安静に、できるだけ寝かせてあげて…と言われたので 人の動き、テレビ、電話の音に目を覚まさない様に2階の部屋にサークルを運び ヒーターをつけ暖かくする。でも私が離れるとキュンキュン鳴いて落ち着かない様子。なかな寝ない。なのでサークルの側に添い寝すると わりとすぐに落ち着き寝てくれた。よかった〜。そぉーーーっと気づかれない様に部屋を出て、その後も何度も見に行くと ぐっすり眠っている様子。吐き気も下痢もない感じ。あ〜これで治ってくれたらな〜。



生後59日目


2003/4/9 Wednesday 血便の始まりで入院 Fine

朝起きたら夜中に嘔吐したみたいだった。なんだか昨日のお迎えに行った時より 元気がない感じ。今日も一番で病院に行き 昨日より元気がない事を伝えた。そして夕方お迎え。今日も帰れるものだと思って行くと なんと血便が出た…とか。ショック!血便が出たら症状が重症…というのを知っていたので本当にショックだった。どうぞ会ってあげてください…と言われ シンの入っているサークルへ行ってみると点滴をした元気のないシンがいた。抱っこするとぺったりと私に頭をもたれ、具合が悪そうだった。置いて帰るのは辛いけど あんまり長く抱っこしているとシンも安静にできないと思い バイバイして帰る事にした。

先生いわく『白血球数が減っていないので少し安心ですが この病気は様態急変は良くあることなので今後どうなるかは わかりません。とにかくシンちゃんに頑張ってもらうだけです。覚悟はしておいてください。本当に良い言葉を言ってあげられなくてごめんなさいね…』と言われ、帰り道 運転しながら 一人で泣いた。今日はダンナのノー残業デーなので 早くに帰ってこれたけど 二人ともシンの血便に どんよりしていた。明日はダンナの誕生日なのに…。今の私たちができる事はとにかく祈るだけ。シン頑張るんだよ。


生後60日目



2003/4/10 Thursday ごはんを食べた!! Fine&cloudy

今日も朝から面会に行く。昨日の夜はどうだっただろう?自分の目で様子を見れないと ますます心配になる。昨日ダンナには『犬は飼い主の表情でいろんな事を察するから 大丈夫?って心配そうな顔をしちゃダメだぞ!会う時は こっちが平気平気、すぐ治るよっ!って元気な顔してなくちゃ!』と言われてきたので なるべくニコニコしていよう!と心に決め病院に入る。本当だったら今日は病院は休診日だった。でも入ると私より先に急患のフレットくんが診察中だった為 シンのいるゲージまで行けず 受付でかなり待っていた。

シンがキュンキュン鳴きをしていた。淋しい時の鳴き方だ。その声だけ聞いていると 側にいるのに 抱っこしてあげられないのが どうにもせつない。フェレットくんの診察も終わり やっとシンを抱っこできた〜。昨日よりは元気がある様子だし、吐き気も下痢もなかったとの事。さっきまであんなに鳴いていたのに 抱っこしたら安心したのかおとなしく抱かれていた。病院がお休みなのでいつもの様に先生もバタバタしていないし…その後も患者さんの予定もない様で 若い先生が『どうぞ ゆっくりいてあげてください』と言ってくださった。結局1時間子守歌を歌ったりして抱っこしているとシンは眠ってしまう。目が覚めた頃『どうかな?抱っこのままだったら ご飯食べれるかな〜?』と用意してくれると なんとパクパク食べてくれた!食欲は出てきたみたい!これで今日一日吐かないで、下痢もしなかったら回復の兆しかな〜?どうか 神様 下痢しません様に、吐きません様に。

今日はダンナの誕生日。本当だったら シンと3人でお祝いする予定だったのに…。でもシンがご飯を食べてくれた事で昨日よりは私たちも 希望が見えてきたので ささやかに誕生日をした。

生後61日目




2003/4/11 Friday 今日で5日目 cloudy

今日も早く会いたくて車を走らせた。でも行ったら「ちょっと待っててくださいね…」なんて言われ、病院内があわただしい感じ。一瞬シンの具合が急変して手当をしているのかと思ったら シンは点滴を逆の手にしてもらう最中だった。針を入れるのは若先生。見ているとなんだか なかなか針が入らない感じでシンは針を何度も刺されている。それでも シンはキリッと立って必死に我慢している様に見える。ちっちゃいし いくら毛を剃っていると言っても 人間みたいに血管が見えるわけじゃないし、血管も細くてやりにくいんだろうな〜。あ〜それにしても若先生 そんな何度も刺さないでよぉ〜。シン頑張れ〜〜!!!

昨日はごはんを食べた後、便、吐き気はなかった…との事。よかった〜回復に向かっているのかな〜?今日一日も元気に頑張ってね。そして夕方行くと 元気だったとか・・・。…が、咳が出始めた…と。これもウィルスによるもので ここで感染してしまったのか、すでに感染していた所に体調が弱ったから発病したものなのかわからないそう…。でもこれは吸入、薬で絶対に治りますから!と、こちらは安心のお墨付きをもらう。そして今日もご対面で抱っこ。抱っこしていると本当におとなしい。家だと抱っこしていると「おろしておろしてーーー!」って、手をバタバタさせるのに…それをしないって事は まだ具合悪いのかな〜?


ショップと先生は日々の様態をちゃんと連絡している様。先生からは『お店の方から いくらお金がかかってもいいので 最大の治療をしてください…と言われました』と言われた。そう言ってもらうと本当に嬉しい。ネットで見るとパルボで完治した子が1週間入院でかかった費用は新型の冷蔵庫が買える金額だった…というのを知っていたので 治療費を持ってくれるのは心強かった。

そして色々見るとパルボは1週間が闘いらしい。治っている子を見るとだいたい1週間で完治している。シンが発病してから今日で5日目。血便も止まってきたし、希望が見えてきた様な気がする。とにかく頑張ってね。シン!



生後62日目


2003/4/12 Saturday ダンナと面会 cloudy&Rain

今日はシンが入院してから 初めてのダンナの休みの日。一緒に面会に行く。ダンナは1週間シンとずっと会っていなかったので忘れられちゃっているんじゃないかと心配をしていました。行って見ると とっても静か。最近はキュンキュン鳴いていないみたいだ。ご対面して抱っこしてもやっぱりおとなしいし、ダンナもその様子にびっくり。先生は「こんなにおとなしく治療させてくれる いい柴はいないですよ〜大きくなったらいい柴犬になりますよ」「だから絶対に治してあげていですね」とお褒めの言葉をいただく。体調はいい様子。もう回復に向かっているのかな〜?でもおとなしいのがやっぱり心配。

すると先生は『まだ確実な答えが出せないけれど、今日は先にいい方向が見えてきた様な気がしますよ』と言ってくれる。それを聞いて 安心。だって 今までは『覚悟しておいてください』…とか、『言い方向に…とは言えないんですよ…』『祈ってあげてください』等しか言ってくれなかったんだもの…。でも それは それだけの病気だという事と、もしもの時、急なショックを与えない為に言ってくれていたのだと思うのだけれど。いい事だけを言って 飼い主を安心させようとする先生じゃない故に、今日の言葉は余計に嬉しい。

ウンチは水曜からしていないので 今度はそれが心配。ご飯はよく食べる様になったとか。あとはウンチが固まってくれる事を祈る。そしたら またちょっと安心するのにな〜。夜もまた面会に行くと点滴をしていなかった。もう点滴しなくていいの?とちょっと喜んだら 詰まっちゃったのでこれから またする…と。あ〜また針さされるのか〜かわいそう〜頑張れ〜。


生後63日目




2003/4/13 Sunday 思わぬ退院! cloudy&Rain

今日もダンナと面会に 日曜なので病院は昼まで、夜は面会できない。なので 終わるぎりぎり12時間近くに行ったら なんと退院宣言がっ!!!!昨日の夜、ウンチが出たそうで!まだ固まっていないけど血便じゃないし もう吐き気も出ないし…ごはんも食べるし。『もうこれで ひとまず安心でしょう〜』と先生が!!!!うっそ〜やった〜!!!シン 治ったんだね。よかった〜よかった〜よかった〜。本当に嬉しい。でもまだ咳が出るので とりあえずおうちでも入院しているつもりで、安静に…いう事。薬を1週間分をもらって帰る。よかったね〜シン!!!!思いがけない退院で本当に嬉しいよ〜。

ゲージは預けてあったので準備して車へ。車に乗ったらゲージの中でも暴れ回りはじめ、家に帰ってサークルに入れても自分のシッポを追いかけてグルグル回る!飛び跳ねて、ベットに入る!ピョンピョン跳ぶは大変な大暴れ。ちょっと きみ〜!!!君は病犬なんだよ〜。入院のつもりでって言われたでしょ?だいたい、病院では あれだけおとなしかったのに、何?猫被っていたの〜????あまりの違いに驚くけど、元気な証拠でもあるから なんだか嬉しい。そして1時間もしないちょっと目を離したすきに ウンチ〜!!しかもいつもの様に踏んづけてウンチまみれになってるし〜!!!!…という事で いつもの足洗いを…。ウンチも 少し固まってきたみたいで これまたウンチまみれでがっくしだけど 元気な証拠で これもうれしいのかな〜?(ちょっと微妙…。)夜になると良く寝る。病気になる前は夜中12時近くなると ハイになり暴れ犬と化していたけど、病院でその悪い癖も治ってみたいで うれしい。そのバランスを崩さない様に 今日は私たちも早めに2階に行くことにする。しかし 本当によかったよ〜治って。最後に助けていただいた動物病院の先生方、治療費負担のショップの方 本当にありがとうございました。

生後64日目




もしも このページをごらんになっている方の大事なパートナーが 
同じ病気にかかってしまったら・・・・

パルボは決して助からない病気ではありません。
希望を持って ワンちゃんを励ましてあげてください
  

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