月命日

今日はシンの初めての月命日です。
今、シンがいたら何がしたいかと言うと 『 散歩 』と即答します。
アウトドアは好きだけれど、基本、出不精なので
用事がなければ家にこもっちゃう方です。
寒い、、とか、雨、、とか、そんな日は絶対に外に行きたくない人です。
なので、もしも家の中で、ちゃんとトイレシートでできるワンコだったら
ワタシ、時々お散歩さぼっちゃってたかもなぁ。。。
でも、そんな私でもシンが来てから、とにかく毎日、毎日。
雨が降ろうが、雪が降ろうが、必ず2回外に出ました。
シンと散歩に出ました。
いい天気の日。

雨の日。

暑い日

寒い日。

雪の日。

やる気ない日とか、土砂降りの日とか、体調悪くて憂鬱だなぁ~と
いう日だろうが、シンが歩けた16年近く せっせと散歩に出ました。
そして、それほど苦ではありませんでした。
なぜなら植物が芽吹いてあっという間に景色が緑一色になったり。
花たちが色とりどりに咲いて、散って。

雨でできた大きな水たまりに、景色が写って。

青空と雲のコントラストがキレイになって。

暑いけど、その分 木陰がすごく気持ちよくなって。

落ち葉で地面が赤や黄色になって。

空気が澄んで、音のない世界みたいになって。

夕日にできる影が ぐーーーんと長くなって、足長になったり。

シンが一緒だと、どんな季節でも不思議なぐらい楽しめました。
そしてシンが楽しそうに歩いたり、寄り道したり、匂いを嗅いだり。

お友達を見つけて走り出したり。そういう1つ1つのかわいい姿を
見るのが大好きでした。
それに仕事でイヤなコトがあっても、家に帰ってすぐに散歩に出ると
目の前には、ルンルンとシッポを振って歩く、シンの姿がそこにあり。
自然と嫌なコトも忘れて、無意識に鼻歌を歌っているワタシがいました。

シンとの散歩には、そういう魔力がありました。
だから必ず散歩に出ないといけないシンで、よかったなぁと思っています。
いや、必ず散歩に行かなくちゃいけないシンで、「ありがとう」という気持ちかな。
[:ハート:] [:ハート:] [:ハート:] [:ハート:] [:ハート:] [:ハート:]
ここからはシンが我が家に来て、数年の頃の話です。
シンの反抗期で悩んでいた時期がありました。
ネットにはいろんな情報があって、検索しては安心したり
もっと情報を集めて試しては、逆に落ち込んだり。
そんな時、仕事に行くために運転していた車のラジオから
JUDY AND MARYの 『散歩道』 が流れてきました。
曲は知ってはいたけれど、真剣に歌詞に耳を傾けたコトがなくて。
だけど、その日はなぜか、一小節目の歌詞から
ドーーーーンと胸に突き刺さりました。

確かに、その時のワタシは情報ばっかりを鵜呑みにして
それをシンに求めすぎていたのかも。
もっと頭を柔らかくしくちゃいけなかったんだ。

曲が進むにつれて、シンとの四季折々の散歩してる風景が
ばーーーっと、走馬灯みたいに頭の中に流れてきて。



同じような風景の散歩ができているのに、ワタシってば
なにやってたんだろう。。。


「しつけ」という文字に頭を支配されず、まずは今のシンと
「ワンコとの暮らし」を、めーいっぱい楽しまくちゃいけなかったんだよね。


YUKIちゃんの歌で、救われました。
(自分と同じ名前にちゃん付は少々恥ずかしいですが。)

それから吹っ切れたように、楽しいだけの日々が続きました。
だから、この『散歩道」という歌も、シンとの「散歩」も大好きです。
シンとの散歩はもうできないけれど…。
シンがリードをグイグイ引っ張っていく、あの力強さをこの手に感じたいです。
目の前にお尻プリプリして歩く姿を見たいなぁ。
シンがニコニコしながら振り向いて、ワタシを確認する姿を見たいなぁ。
ただ、ただ、一緒に歩きたいなぁ。
そんなコト言ったら、またシンが雨降り地区に戻っちゃうか~。
シン、大丈夫だよ!

忙しく、ただ、ただ毎日に流されず、シンと散歩をしていた時みたいに
ココロ軽やかに、季節を感じる日々を送っていきたいです。