朝の散歩でいつもの公園に着くと、ノーリードの赤柴ちゃんが寄ってきました。
シンは『オマエ見ない顔だなぁー!新入りかっ!』と、がるるる。
するとその後ろから、リードを持ったご婦人が
『ごめんなさいね、、、逃げられちゃって…』と。
その時は、単に公園に来て放しちゃったら
捕まらなくなっちゃった程度なのかと思ったら
赤柴ちゃんは、そのまま公園を出て行きました。
それをガックリと肩を落として見送る年輩のご夫婦。
話を聞くと、その赤柴ちゃんは生後9ヶ月で、なんと
昨日の夜8時に逃げ出してから全く捕まらず
今朝は朝の5時前から、こうやって後を追いかけているとの事。
(すでに2時間経過、、、)
え゛ーーーーーーーーーーーーっ!
そうと聞いたら、なんとかしてあげたい気持ちでいっぱいになり
急いでシンと赤柴ちゃんの後を追いました。(飼い主さんは後から、、、)
やっと追いついた所は、駅までダンナを迎えに行くときに
待ち合わせる公園。このまま500mほど坂を下ればものすごく
交通量の多い国道です。
この公園でなんとか捕まえないと、、、、。
シンをまず公園の柵に繋ぎ、右手にシンの予備のリード。
(引くと締まるように輪っかにして)左手にオヤツを見せびらかしてみました。
ここで飼い主さんもやっと追いついてきました。
『オヤツとかで釣ってもダメでしたか?』と聞くと昨日から何度もやっているけれど
首輪とリードを見ただけで自分たちの所には、寄って来ない…との事。
これは、飼い主さんよりワタシの方が逆にいいかも?
でもやっぱりワタシがオヤツを見せびらかしても警戒して近づいてきません。
一度オヤツを投げてみたらそれは食べました。
ただ、そのあとも少しずつ、距離が縮まり、手からなんとか食べようと
口を近づけるものの、少しでも右手のリードが動くと、ぱっと離れちゃって。
9ヶ月。。。やんちゃの盛りだよねぇ。
なんだかこの状況を楽しんじゃっている感じだし。
そうだ!まだお子ちゃまだから、もしかしたらシンのキューキューボールに
興味持ってくれるかも?…とカバンから出して音を出して見たら
おっ?オヤツより反応よくて、興味持った感じ。
一度はキューキューボールを口にして走り回ったりなんかして。
でもやっぱり近づくと、逃げちゃいます~~。[:汗:]
振り返ると、シンが淋しそうな顔してこちらを見ているのが見えました。
ごめんよ~シン。[:汗:]
…と思っていた時です。なんと一段上の公園から大きな声が聞こえました。
見ると、それは我が町で有名の、噛みつきシェパードの飼い主。(50代男性)
しかもシェパード、ノーリードにさせているーーーーーーーーーーっ!?
ちなみにこのシェパード、シンのお友達を何匹も病院送りにしている子。
リードをしていてすれ違う時でも、ものすごい勢いで突進しようとしてくるので
姿が見えると回り道をしたりして、みんな避けているのです。
って、一番悪いのはシェパードではなくて、飼い主なのですが![:パンチ:]
もしも、赤柴ちゃんが私達から逃げて、公園の上の段に行ってしまったら…。
もしも、シェパードがこちらの存在に気が付き、シンの所に来てしまったら?
頭の中で最悪な妄想が膨らみました。
これは、早くなんとかしなくちゃ。。。。
1人で焦るワタシ。
だけど飼い主さん、昨日は一睡もしていないし
今朝も、もう2時間も捕まらないので半分諦めモードなのです。
奥様はダンナ様に『あと2時間待って、保健所に電話して
捕まえてもらいましょうよ…』的な発言を繰り返しています。
更には、ワタシがオヤツとおもちゃで引きつけている時に
『後ろから抱きかかえられますか?』と言っても『無理だと思いますぅ。。。』と。
見ると、奥様は手に軍手をしているので
少々赤柴ちゃんに手を焼き始めた時期なのかなぁ?と推測。
もう、やっぱりこれはワタシがなんとかするしかないのぉぉぉ?
ここでさじを投げるわけにも行かず…。
でも神様は、そんなワタシに味方してくれたのか?
自分でもその瞬間は頭が真っ白で覚えてないけど
赤柴ちゃんが、おもちゃを見た一瞬に輪投げのように
リードを投げたら、なんとそれは見事にしゅるっと首にかかり
引っ張ったら締まりましたーーーーーーーー!!!
捕まったーーーーーーーーー![:ダッシュ:]
よかったよぉぉぉぉ~~。涙
ただ、そこからその子に首輪をはめるのが、またひと騒動でした。
暴れまくって、噛みつこうとして大変。(首輪がまた、穴に通すベルトタイプ[:汗:])
奥様が必死にリードを吊りあげ、その間にだんな様が首輪を
つけようとするものの、奥様は、また逃げられたら!?と必死すぎて
赤柴ちゃんが気絶しちゃうんじゃないかの勢い。
もしも、このままだったら、ワタシ噛みつかれるの覚悟で赤柴ちゃん
奪って抱っこしますからーーーー!!!と、思ったあたりで
無事に首輪がつき。やっと、みんなで胸をなで下ろしたのでありました。。。
ワタシは急いでシンの元へ~~~。
シンは、それはそれはヒンヒン鳴いて喜んで。
ご褒美にオヤツをあげたのですが、オヤツをふっとばして
ワタシに飛びついてました。笑
落ち着いた後にシンと赤柴ちゃんの元へ行くと
飼い主さんにお水もらってゴクゴク飲んでましたー。
そりゃ、放浪の旅は喉も渇くでしょぉぉぉ。
昨日はどこで寝てたのかな?
名前はマックくん。
予備のリードも、オヤツも、おもちゃも、全部シンの為の物だけど
こんな風に役にたつとは思ってもみませんでした。
いや~本当に本当にヨカッタ。
シンもお利口にしてて、偉かったよぉ~。
夕方お電話がかかってきましたが、マックくん。
一日中、こんこんと寝ていたとか。
放浪は楽しかった反面、疲れたんだよね。
もう逃げ出しちゃだめだよ~~。
ちなみに後から心配になったのは…。
知らない人(←ワタシ)がオヤツくれて
遊んでくれようとしたけど、実はそれは偽りで
急に首を絞められて怖かったーーーーっ。
なーんていう人間不振にだけは、ならないで欲しいものです。[:ダッシュ:]
初めまして~だったけど
お散歩で再会できたら仲良くしてね♪