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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 褒めること ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆





シンはなかなか、褒められる事に喜びを感じない子なんだな〜と思っていました。今でもたまに、なでようとすると後ずさりしたりする時もあります。それでもおかまいなしに良い事をした時、かわいいと思う時には、ついつい親ばかモードで『シン、かわいいね〜』とか『シン お利口〜!』と口癖の様に言っていました。ちなみに決して シンが褒められることに喜びを感じる性格にさせよう!と思って言っていたわけではありません。

ところが、最近シンはこの言葉が自分にとって良い言葉という事は理解してきた様です。例えば、爪切り大嫌いで、抱っこして爪を切ろうとすると、ムキーと歯をむき出します。(昔はちょっと怖かったですが、今はかわいいもんだ〜と思えます。)更には噛もうする素振りも見せます。でも『シン、お利口だもんね〜♪』と言い続けると歯をしまい、シンなりに我慢して切らせてくれます。当然頑張ったご褒美として、終わった後は『お利口だったね〜』と言いながらご褒美オヤツをあげます。

不思議な事に、このお利口〜とかかわいいね〜が理解できる様になってくると、シンはますますお利口になってきた様に思います。人間も上司に『頑張ったじゃないか〜』とねぎらいの言葉を掛けられれば『よぉーし 次も頑張るぞぉー!』という気持になれます。子供も『すごいね〜!』なんて言われば、ますます調子にのります。私もダンナに『これ おいしいぃ〜!』と言われれば、またおいしいものを作ってあげよう♪という気分になります。たぶんワンコも同じなんだろうな〜。そんな事を思っていた時、本屋さんで1冊の本を手にしました。それはペット本のコーナーではなく、文庫本コーナーの1冊。そこには こんな事が書かれてありました。(私なりの言葉で書きます)

犬は人間と暮らす事になって唯一、犬同士では得られない物を得たのではないかというお話。「得た物」それは、褒められる事。犬同士で褒め合う事ってなかなかうまくできないものですが、狩りをして、そして、番犬をして、犬なりの仕事をした時に、人が表現豊かに褒めてくれる事に快感を得たのではないかと…。そして人は褒める事で、ますます犬に親しみを覚え、犬はもっと人間を喜ばそうと無意識のうちに努力する。そんな相乗効果に犬は快感を覚え「人間と一緒に暮らす」という事に魅力を感じる様になったのではないか…という話しでした。

もちろんしつけ本にも当然『褒めてしつけよう♪』と書いてあります。でもそうだよね〜と上辺だけの納得でしかなかった私。この本だとなるほどぉ〜と妙に納得したのであります。(人間と暮らす魅力。もちろん褒められる事だけが魅力ではないと思いますが)シンもやっと私たちと暮らす事に魅力を感じはじめてくれたのかな〜?

ちなみに褒めるって 言葉に出すことも大切ですが、全てが言葉だけではないとも思います。自分のうちのワンコを愛していればいつしかきっと想いが伝わるのでは?と思います。


                                                2004.02.27

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